自律神経失調症と薬

自分が自律神経失調症かもしれないと思ったとき

ほとんどの方は調子の悪い部位(胃腸なら胃腸科など)

または心療内科、メンタルクリニックなどを受診すると思います

処方される薬としては大きく分け5つです

  • 各症状に合わせた薬(胃腸薬、痛み止め、血流改善、吐き気止め、メニエールの薬など)
  • 睡眠障害がある場合は睡眠導入剤や睡眠薬
  • 精神症状がある場合は抗うつ剤、抗不安薬などの精神安定剤
  • 各症状に合わせた漢方が処方される場合もあります
  • サプリメント

単一の場合もありますし複合される場合もあります

その方の症状に合わせて医師が処方し

薬を服用しながら経過観察をしていきます

現在、自律神経失調症の治療は薬物療法がメインです。

これは自律神経失調症に限ったことではないですが

基本的に医療とは内科的治療(薬物)と外科治療(手術)の2つになります

だから自律神経失調症に限らず

どんな症状でも外科的治療が選択肢に入らない場合は100%薬物治療になります

薬の効果について

自律神経失調症において薬の効果はかなり個人差があります

簡単に言ってしまえば効く人と効かない人がいます

効かない場合は薬を変えて経過観察いうことになります

それを繰り返していきます

薬が効くということは症状が治ると思っている人もいると思いますが

薬で症状を治すというのは違います

前提として自律神経失調症そのものを治療する薬はありません

自律神経失調症において薬というのは

症状を治すのではなく抑える効果になります

簡単に言うと痛み止めのような効果です

例)頭痛がひどいので痛み止めを飲む

服用すると症状が消失するまたは軽減する

効果がなくなるとまた痛くなる

このような形と同じだと思ってください

また長期間服用することで薬に対しての耐性(効かなくなる)が出来てしまう場合

薬の対しての依存性が高まります(薬を飲まないと不安など)

最終的には薬から離脱(辞める)していきますので

そのあたりも考慮するとあまり強い薬はお勧めできません

当院の見解としては

薬物の有効性は確かにありますので肯定しています。

即効性もありますので日常生活を送る上で必要なものとの解釈です

しかし薬だけに頼る治療はリスクも大きいのも事実です

薬とは上手に距離を考えながら付き合うということを推奨しています

質問などありましたら遠慮なくしてください

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