自律神経失調症について
まず最初に自律神経失調症とは?なんなのか?ということを簡単に説明していきます
自律神経の誤作動、交感神経・副交感神経の機能低下から発症する症状です
各器官に異常(炎症・腫瘍・感染)がなく一般的に各専門医による診断がつかないまたは異常なしと言われる症状を指します
- 不眠症やめまいなどの症状名がつくもの
- 朝起きれない、全身の倦怠感などの症状名はつかないもの
- 不安感、恐怖感などの精神的なもの
身体の症状が複数あること、個人によって発症する症状が違うことも特徴の1つです
またそれらの症状が一定期間続くこと
心療内科領域の症状は自律神経失調症が多く関係しています
自律神経失調症の症状
症状名がつくものから俗称、症状名がつかないもの、精神疾患系まで
自律神経失調症と呼ばれるものには数多くの症状が存在します
また症状は複数混在します
以下に具体的な症状を挙げていきます
- 不眠
- 食べれない
- 胃腸が痛い・気持ち悪い・吐き気
- お腹を下す・痛い
- 全身の倦怠感
- 朝起きられない
- 耳鳴り
- 目まい
- 心臓がドキドキバクバクする
- 呼吸が苦しい
- のどが詰まるような感じがする
- 生理不順
- 手足の異常な冷え・火照り・発汗
- 全身または手足がピリピリする
- ストレス性じんましん
- イライラ感
- 不安感
- 恐怖感
メニエール病、突発性難聴、パニック障害、不安障害、適応障害、過敏性大腸炎、逆流性食道炎、ヒステリー球、生理前症候群など
具体的な症状名がついているものも一部を除いてそのほとんどが元をただせば自律神経からくる問題だと言えます
ここでは自律神経失調症が起こる要因について説明していきます
一般的に精神的に弱い人がなるものという認識が一般的ですがそれは要因の1つに過ぎません。
色々な因子が複雑に絡んできますので症状や性格的なものだけにとらわれず状況を正確に把握することが重要です
自律神経失調症が起こる要因
1・ストレス
自律神経失調症において1番の要因になるのがストレスです
ひと言にストレスと言っても色々あります。これらに関しては別途説明します
2・環境(過去・現在)
過去とは今までの環境(家庭環境・生い立ち・職場など)
現在とは現在の家庭環境・仕事場・学校など
3・個人の気質・体質
持って生まれたもの、現在までに育まれたもの
例)気質 気が弱い、おとなしいなど
体質 身体が弱い、体力がない、など
4・性格
神経質・生真面目、几帳面な人は自律神経失調症になりやすい傾向がある
5・生活習慣
食生活、仕事環境、家庭環境、睡眠時間など
症状が出て1ヶ月以上その状態が続く、またはさらに悪化した状態であれば自律神経失調症の可能性が高いです。
早期の対応が非常に大切です。その後の心身の回復に大きく影響しますので早急に専門機関を受診しましょう。
自律神経失調症は気持ちの問題と誤解されることが多く、他の人の理解を得にくい疾患です。
1人で抱え込むと悪化しやすく回復も遅くなります。第3者の理解・協力を得ることが何よりも大切です。